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イメージを広げる帽子

今年の夏は『パナマ帽好景気』と新聞の記事になるほど、天然素材の高級な紳士物の帽子が売れたようです。紳士物の帽子を女性がさりげなくかぶっているのもよく目にしました。では2008年の秋・冬はどんな帽子が流行るのでしょうか?

今年は久しぶりにベレー帽が復活の兆しか?。
雑誌やポスターで見かけただけでも、ラルフローレン(シニヨンに結った髪の毛に黒のファーフェルト)、クリスチャンディオール(ブロンズのセミロングに白のフェルト製スタッズ付)。シャネルは、細身のツィードのスーツに黒の布製のウールのベレー(デコラティブなビジューを付けて)セミロングの髪の毛をしっかり耳にかけて、深め気味にかぶり、すっきりしたスタイリング。

ベレーの起源をたどればイタリアのルネッサンス期までさかのぼることができますが、なじみの深い典型的なベレーと呼ばれているものは、バスク地方の農民達がかぶっていた丸く平らな帽子。素材はニット地を縮絨してフェルト状にしたものが中心。 現在も一般的にベレーと言えばこのバスクタイプのベレー。今でも子供から大人まで幅広くかぶられていますね。比較的安価なので洋服に合わせて、色で遊んでみるのも楽しいですね。
小ぶりなバスクタイプのベレーに比べて、大黒様がかぶっている頭巾の様なたっぷりしたべレーをタモシャンターと呼んでいます。

かぶりこなしのコツとしてはバスクタイプのベレーはエッジのサイズ元(パイピングしている物が多い)を中に少し入れ込んでかぶってみます。まずは深めにかぶってみてください。そこで可愛らしさを出したかったら、ちょっとあみだにかぶるのがいいでしょう。
顔が小さい方なら、ショートヘアで、ふくらみが小さく頭にぴったしたベレーを髪の一部の様にすっぽりかぶるのも個性的です。

今年のおすすめは、比較的トップにボリュームがあるベレー。素材はフェルトなら上質な*ファーフェルトの物。布製もフェルトの帽子同様、かぶった時に肌をきれいにみせる艶感があるウール、ツィード等もいいですね。

私はタモシャンタータイプ(直径27センチ位)のベレーをシルクベルベット、ウール等と素材を変え、TPOにあわせて何点かを使い回しています。(ただし、身長が154センチと小柄なのでトップのボュームは少なめにしたタイプ。)

またファーフェルトのベレー(直径27センチ〜28センチ前後)はイメージを広げる帽子として、とても重宝します。いくつか簡単にかぶり方をあげておきますね。制作しながら試したり、実はお客さまから学んだかぶり方もあります。
●まっすぐひっぱり気味にかぶる
●目深にかぶり、後ろ部分をつぶし気味にかぶる
●ちょっとあみだにかぶる
●少し浅めにかぶり、サイドのたわみやトップのへこみをアクセントにする
●まっすぐ浅めにかぶって前をブリムの様にしてかぶる
さらに上級者向けがありますが、まずは数種のパターンで慣れてみて下さい。
秋の夜長、ベレー片手にこっそり帽子のファッションショーを鏡の前でどうぞ。

ベレーにちょっとした装飾(リボン、ブローチ、コサージュ等)を加えることでコーディネイトの可能性も無限に広がります。かぶり方に変化がつけやすく、かぶり心地のよいベレーを今年は「自分の帽子」にして下さい。
帽子をかぶる事で、自分の中のイメージをマニッシュに、フェミニンにと変幻自在に広げ、いきいきと表現できたら楽しいですね。

*ファーフェルト
ウサギの毛を縮絨させてつくったフェルト。軽くしなやか、ウール製より上質。
フェルトは2種類あり、もう一つは羊毛でできたウールフェルト。堅牢で丈夫なことから一般的に用いられている。

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